国内旅行客にとって鉄道のAC席よりも、飛行機による旅行が人気傾向


インドの航空市場がかなり盛がっている。民間航空省によると、インド国内線の旅客者数は昨年の4月~12月では同時期の前年比で23.2%伸びを記録した。国内旅行客数は7700万人にもなった。インドの経済成長による、航空需要の増加、そして、格安航空であるLCCがこの伸びを牽引したものとみられている。

さらに理由はもう一つありそうだ。現在1億800万人の利用者がいる、インドの鉄道市場において、乗客数は5%の増加と成長傾向にはあるものの、原油安による国内航空線のチケットが安くなっており、鉄道よりも、航空チケットの方が旅行客にとって魅力となっている。また、鉄道の料金設定に大きな変化があったことも要因として挙げられる。AC席に関して、予約が直前になればなるほど、チケットの値段が高くなる仕組みを試験的に導入したところ、多くは航空券の方が魅力的であると判断したのが、今回の国内線の旅客数の増加につながっているとの見込みだ。

CAPAのデータによると、インドの国内線旅客数は2016年4月~2017年3月の間に1億人を突破し、日本を追い抜くことが予想されている。それによって、インドは、米国、中国に次ぐ世界3位の航空市場になると予測される。今後の国内旅行客の伸び率も25%gが予想されている。

参考:TOI Air traffic grows 23%, railways AC travel under 5%