インドで結婚指輪の需要が大幅減少傾向。高額紙幣廃止政策の弊害か!

世界有数の金購入国であるインドにおいて、高額紙幣の廃止問題による、現金不足により、宝石業界の小売業者が混乱状態に陥っている。金の需要は年々落ち込んでいたものの、この高額紙幣廃止問題によって、金需要の減少に大きく拍車をかけそうだ。実際、金の需要は2015年を境にして大きく落ち込んでいる。2017年には2015年の需要の半分になるだろうと予想されている。

実際にマーケティングコンサルタントのレニタ・フェレイラさんは今年2月24日に結婚式を開くことを1年前から決めていた。フェレイラさんとその婚約者は、インド西部ゴア州のパナジで多くの宝石店をまわったのにも関わらず、まだ結婚指輪を購入できていないという。インドの宝飾業界は大部分が現金で運営されており、多くはクレジットカードによる支払を受け付けていないという。高額紙幣廃止政策による現金のデジタル化の促進によって、多くの消費者は現金を持ちあわせていないのである。

インド人にとって結婚式は生涯でもっともお金を使う機会であると同時に金などの装飾をつけ盛大にお祝いすると言われている。人口12億人を抱えるインドでは年間1000万組を超すカップルが結婚式を上げ、それらの婚礼産業は3兆円にもなるといわれている。その中でも最もお金をかけるのが金なのである。

高額紙幣の廃止によって、インドにおける結婚式での金需要だけでなく、自動車や日曜品などその他需要も落ち込んでいる。比較的高額なものに対しての消費が落ち込んでいるように思える。

今後、各産業がデジタル化の流れに乗り、かつての需要を取り戻すことができるのか。インド政府の政策がインド経済にどのような影響を与えるのかは今後も必見である。