GST

24時間をきったGSTの施行によってインドの税制が大きく変わる


インドでのGST(Goods and Service Tax)導入まで24時間を切りました。インド国民の多くは急速な税制改革の開始に期待していますが、ビジネスをやっている人たちには、不安を抱えている人がいるようです、GST申請しなければいけない企業のうちの何社かは、請求システムやソフトウェアの変更を余儀なくされ、事業を事実上停止しているところもあります。

GSTが導入されることによってインドの税制がどのように変わるかを紹介します。これまでのインドの税制はとても煩雑でした。州ごとに税率、税の種類も異なっていたため、2重脱税、ビジネスの煩雑さ、脱税、政府の低い徴税率などの原因となっていました。

先進国が導入しているGSTは一律税率ですが、インドでのGSTの税率は4段階に分かれており、GSTの種類自体も統合GST、中央GST、州GSTに分かれているため、先進国のGSTに比べると多少煩雑ではあります。しかしGSTが導入され州ごとの税がなくなることで、先述したような2重脱税などが起きなくなるなど、GSTには透明感があり、消費者にも分かりやすい税制となっています。

旧体制から新体制への移行期間は、高額紙幣の撤廃のときのように混乱が余儀なくされますが、長期的に見ると税制は改善されると考えられます。したがって「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ではありませんが、移行期間は多少の我慢が必要かもしれません。

TIMES OF INDIA「What is GST?」