近20年の間に世界第2位の経済大国に成長した中国の成長が下火になってきている。2007年の年間GDP成長率14.2%という脅威の数字で世界を驚かせた中国はその後、徐々に減速した。2014年までは7%台の成長を維持したが昨年2016年はついに6.7%と成長の減速は明らかになってきた。その間に、東南アジアやインドが第二の中国になるべく経済成長してきており、外国からの資金や優秀な人材が集まり、経済成長を後押ししている。
■近3年のインド経済成長と2017年GDP経済成長率見通し
・2014-2015年 7.3%
・2015-2016年 7.5%
・2016-2017年 7.1%
世界経済の動きが鈍く、今年の中国の経済成長率の予測は6.5%。東南アジアの成長も止まるという見立てが強い。昨年11月の紙幣改革で一時的に消費活動が鈍化しているインドだが、偽造通貨の洗浄とオンライン決済の浸透により、今後幅広い層の購買活動が期待される。世界経済を牽引する次の大国として期待が集まるインドから目が離せない。
参考: TOI China’s big cities target slower growth in 2017