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インド就職活動のやりがいと成果「自分の市場価値の再確認」


キャリアパスの1つとして、インド就職があります。私も多くの国で面接を受け、インドでの就職を決めました。その中で「なぜ日本でのキャリアを捨てて、わざわざインド就職?」と日本で働く友人から不思議がられました。今回はそんなインドの就職活動のやりがいと得られた成果を紹介します。

インドでの就職活動のやりがいとは?

インドでの就職活動のやりがいとしては、成長著しい国で活躍する人たちと触れ合うことができ、キャリアパスを再考することができるとともに、選考を通じて海外で働く覚悟を固めることができたことです。

成長著しいインドで活躍する人たちとの面談

インドは今後3~5年での成長が見込まれており、競争が激しいため日系企業各社ともエース級の駐在員を派遣していることが多く、面接で何度も彼らと話す機会に恵まれます。世界の各地で活躍してきた駐在員と話す機会は普段あまりなく、刺激的です。彼らが今まで歩んできたグローバルキャリア・インド駐在の話を聞く中で、今後のキャリアにとってインドで働くことで、交渉力・胆力・適応能力の3点が身に付くと強く感じるようになりました。

【駐在員から私が学んだインドで働く上で大事なこと】
・現地ローカルスタッフとの協調では、意識しすぎず、1人の人として接することで相互理解を深める。
・日本のやり方を押し付けるのではなく、インドの風習に従ってビジネスを展開する。
・とはいえ、流されてはいけないので、インドの人々の理論武装をうまく説得できる交渉力も必要である。
・常に不測の事態が発生するので、あらゆる事態に動じない姿勢は必要である。

世界の人々

インドで働く覚悟を固める

そして、実際に働いている人達との面談によって具体的な就労イメージが固まり、改めて、インドという未知の土地で働く覚悟が固まりました。インド人の特徴として、自信満々に早口の英語で話して自己主張が強い傾向があります。実際に面談や選考で話していて、彼らには、日本人特有の阿吽の呼吸や控えめな自己主張はなく、日本人にはない強さを持っているので、自分の成長につながると感じました。そして、英語というコミュニケーションツールが使いこなして、癖のあるインド人と交渉できなければ、インドのビジネスでは全く意味がないというはっきりとしたスタンスもあります。選考の中でインドでのビジネスの厳しさを感じることで、インドで働く覚悟を決めることができました。

インドの海外就職活動で得られる成果とは?

インドでの就職活動を経て得られた成果は、自分の市場価値の再認識と自分が培ってきたキャリアへの自信です。

インドでの自分の市場価値の再認識

インドという成長著しい市場で就職活動をすることによって、自分の市場価値を再認識することができました。私は元々のキャリアが大手の営業職とベンチャーの営業だったので、営業としてのスキルが評価されるとともに、ベンチャー経験という職歴もインドで未開拓な市場を開拓するのに適していると判断されていたようです。反面、香港やシンガポールは市場が成熟されており、どちらかというと既存メンテの傾向が強かったように思えます。インドという未開拓でハードな市場においては、自分のキャリアが活きると再認識することができました。

海外で働く

自分が培ってきたキャリアへの自信

また、インドでは日系企業向けの仕事がまずミッションとして求められるので、自分の中ではあまり役に立つと思っていなかった、大手企業内だけでしか通用しないスキル(ビジネスマナーや社内コミュニケーション)も大手出身ということで重宝されるのだと再認識できました。自分のキャリアで培ったスキルが、就職活動の中で評価されて内定につながったので、自信につながりました。

理想のキャリアを得るために

ここまでインドでの就職活動で得られたやりがいや成果を紹介してきましたが、イメージは湧きましたでしょうか。選考の中で普段中々会えない駐在員と折衝でき、求められているスキルを確かめることができ、キャリア観を構築することができます。更に、今までの自らのキャリアを見直して評価してもらえる機会にも恵まれます。これらの観点からもインドで働くという考えもキャリアにおける1つの選択肢といえるでしょう。本コラムが海外就職の参考になれば幸いです。