インド就職

【体験談】インド就職で苦労したこと、得た成果について


インドで就職すると、日本との働き方の違いなどで苦労することがたくさんあります。しかしそれらは、乗り越えられる問題であり、それを乗り越えたときこそ、スキルアップを図ることが出来ます。インドで仕事を初めて10数年が経つ私が、インド就職で苦労したことと、インド就職で得られた成果について紹介します。

インド就職の際、苦労したこと

社内でのコミュニケーションについて

先程、成果のところでも紹介しましたが、言語の違いからインド人スタッフとコミュニケーションをとる際に言語の違いにとても苦労しました。始めのうちは、インドの独特な英語も理解できず、自分の思っていることを伝えられず苦労しました。

ただコミュニケーションが取れていないだけだったら良いのですが、それが仕事のミスにも繋がることもありますし、何より日本では一切困らなかったコミュニケーションに時間を取られて、仕事がなかなか進まなかったりしたのはとてもストレスになりました。しかし英語に関しては日本にいるうちに、しっかり勉強をしておけば全く困らないかと思います。

インドでの営業という仕事

私はインドで営業の仕事をしていましたが、インド人の時間間隔と道路の渋滞に大変悩まされました。グローバル化が進み、最近減ってきているのですが。インド人のなかには時間に超ルーズな人がいます。約束の時間の1~2時間遅れて全く謝罪しない人もいます。最初はムッとしましたが、「人口13億もいれば、こういう人もいるか」と思うようになりました。

このように相手が遅刻する分には、自分の捉え方次第でどうにでもなるのですが、自分がやむを得ない事情で遅刻する場合は相手に迷惑をかけてしまいますので、注意しなければいけません。インドの道路事情はここ数ヶ月、どんどん改善されてきていますが、それでもスコール、急な道路工事による交通規制、通勤ラッシュに巻き込まれると、普段20分で行ける道も1時間以上かかったりします。

日本だと最新の道路交通情報をネットを通じて知ることが出来ますが、インドにはまだそういったサービスがありません。現在デリーでは携帯のSMSを通じて最新の道路交通情報を市民に送信する計画を実行中なので、これができればインドの道路事情は劇的に改善されるかもしれません。

インド就職

インド人の考え方はとても合理的

インド人は非合理的を嫌い、長期のプロジェクトがあまり好きではありません。新しいマーケットを開拓する際、損をしてしまう可能性もあるのは当然ですが、インド人にとっては損をするリスクがある事業を嫌がるので、まず彼らを説得するのにとても時間がかかります。また、10年単位のプロジェクトなども「時間を掛け過ぎではないか。もっと短期でできるプロジェクトの方が良くないか」などと言われてしまいます。

インド人のスタッフが言っていましたが、インド人が長期のプロジェクトを嫌がるのは、頻繁に転職をするインド人が、会社を辞めづらくなるからだそうです。時間はかかりますが当然、話し合いを重ねていくうちに彼らも理解してくれるようになります。話し合いを進めていくうちに、そのプロジェクトもどんどん改善されていくので私は有意義であると考えます。

インドの仕事での成果

インドの職場でヒンディー語を話せるようになった

私はインドに在住して15年も経つため、日常会話程度であればヒンディー語を喋ることが出来るようになりました。英語だけでも十分なのですが、ヒンディー語が出来るとより、インド人スタッフとの意思疎通や、交渉をすることができるので便利です。その為仕事面でも、他の日本人スタッフよりも任される事が多いです。給料面でも優遇されます。

今後、世界経済の中心がインドになれば、ヒンディー語を喋れる人材というのは間違いなく重宝されると私は考えます。今後インドで転職をする上でヒンディー語が喋れるということは1つアドバンテージに成るのではないでしょうか。

インドでプログラミン言語を身に付けた

私はIT未経験者だったのですが、インドではIT関連の仕事をしていました。当然仕事をしながら独学でITを学んでいましたが、本音を言うとインドでITを学ぶのと日本でITを学ぶのとでは、大差は無いと思います(超優秀なスタートアップなどを除いて)。しかしIT大国のインドで、ITを使った仕事をしていたという経歴は、今後エンジニアとして転職をする際にも絶対に有利になります。

インド就職

まとめ

海外就職というとかっこいいイメージがあると思いますが、実際、インド就職はかなり泥臭い思いをしなければなりません。今回は、インドで働く上で苦労したことを3点紹介しましたが、他にも数えきれないくらい苦労したことはありました。しかしこれらを乗り越えることで、キャリアに箔を付けたり、自分のスキルをあげることが出来るのです。