政府はPIN入力必要なしの指紋認証ペイメントAadhaar Payの導入を推奨


政府は、貧困層と文字の読み書きができない者の間でも、デジタル決済を推進するため、指紋だけで金融取引が可能になるAadhaar Payの普及を進めている。

すでに政府で使用されているAadhaar対応支払いシステムの商用向けバージョンであるAadhaar PayはパスワードとPINを必要とするオンライン取引と、カード取引の代替手段となる。

Aadhaar Payを使用した支払いでは、まずAadhaar番号、銀行名、および認証のための指紋のみ要求され、顧客からのキャッシュレスによる支払を可能にする。これによって、カードを持つ必要もなければ、PINを入力する必要もなくなる。

現在、政府は銀行に顧客からのキャッシュレス支払いを受け付けることを可能にするために、支店ごとに30~40の加盟店を登録するように求めている。

■背景
・Aadhaar(アドハー)とは、インド固有識別番号庁(UIDAI)が2009年から着手しているインドにおけるマイナンバー制度のことで、全国民に12桁の数字を発行し、国民の生体情報が登録される。Aadhaar Payはその情報を利用し、カードレス、PINレスでの支払いを可能にするものである。

.インド政府の高額紙幣廃止政策によって、徐々にデジタルペイメントへの移行が促進されている。民間、政府ともにデジタル決済を可能にするサービスを提供している。

参考:TOI Centre pushes for fingerprint money transactions through Aadhaar Pay