ATMの引き出し上限は3月13日ホーリー祭りまでに段階的に解除の方向


インド準備銀行は、2月20日に現金引き出しの上限を2段階で廃止すると発表した。現時点では、ATMから引き出せる現金の上限は2万6000ルピー(約43000円)であるが、来週からは5万ルピー(約8万円)に倍増する見通しとのこと。そして最終的には3月13日にすべての制限が解除されることになる。

これは昨年の11月にモディ首相率いるインド政府によって実施された高額紙幣廃止政策によるもので、以前の500ルピー、1000ルピー札が廃止され、新たに500ルピーと2000ルピーの発行が始まったことによるもの。これは政府が目指すデジタル化を促進する政策で、脱税、汚職など申告のない現金を摘発するために実施された政策である。このデジタル化によって、お金の管理を可視化し、最適なデータ、サービスを提供することができる体制をつくっていくことになる。

しかし、この政策によって、当初はATMから現金がなくなり、引き出し金額も2500ルピーまでと制限がかけられ、ATMに長蛇の列ができる状態が続いた。

インド準備銀行によると、すでに廃止した旧紙幣の半数は新しい紙幣に置き換えられているとのこと。3月13日のATMの引き出し上限廃止をもって、紙幣不足による混乱もひとまず落ち着きそうだ。

参考: TOI Withdrawal curbs imposed for note ban will end on Holi