インド 教育

【転職体験談】インドで感じた仕事のやりがい3選


私は28歳まで日本の大手企業で営業として働いていましたが、自分のスキルに自信が持てなかったことと、私が居ても居なくても会社は変わらないということに気づいたので、会社を辞めてインド就職に踏み切りました。

たしかにインド就職では辛い事もありますが、インドで働いているからこそのやりがいも、たくさんあります。私はインドでの仕事に、日本での仕事以上のやりがいを感じています。そこで今回は、私が今までで感じたインドで働くことのやりがいを紹介します。海外で働いた事の無い方が日本を出て、いきなりインドに行く事はとても勇気がいることだと思いますが、是非、日本を飛び出してインドでやりがいを感じてもらいたいです。

インドのボランティア活動で感じたやりがい

私はインドに来てまず初めに、NGOのボランティア活動をしました。インドは教育格差と貧富格差が問題になっていますが、私がNGOのボランティアとして派遣されたのも、まさにインドの教育が行き届いていない貧困層の方たちが集まる村でした。

私は学校に行けていない子どもたち向けにつくられた、日本語や英語などの授業を行っている学校に携わっていました。最初は言葉も全く通じず、思うようにコミュニケーションが取れなくて悩みましたが、孤児の子供達が見たことのないような笑顔をみせてくれた時や、礼儀を身につけた様子、日本語や英語を勉強して使っている様子を見た時、嬉しくて涙が出ました。文字にするととてもチープですが、あの感動は実際にボランティアをやってみないと分からないことだと思います。

子どもたちの将来にも関わる教育の仕事なので、他のスタッフの真剣さは、人種が違っても通じるものがありました。ボランティアは給料も入りませんでしたし、無給の世界でしたが1年頑張って勤めた事でのやりがいは、今までの人生の中で1番大きかったです。今でもその時の記憶を忘れられません。

インドの少女の写真

インドの旅行代理店で感じたやりがい

ボランティア活動を終えた後は、現地の旅行代理店で勤める事にしました。元々、日本でも営業ばかりを経験してきた私にとって旅行業は初経験でした。旅行代理店ではツアーコーディネータという役職で勤務をしていました。仕事は日本からのツアー団体客のケアでしたので、英語もヒンドゥー語も使わずに、日本語で十分出来ました。

あるとき日本から20名の団体客が旅行で来てくださり、私も添乗員として同行しました。特にトラブルもなく、予定スケジュールをこなすことができたときに、お客様から「楽しいツアーでした。またインドに来る機会があれば、是非お願いします。」と言われたときは、接客業にとてもやりがいを感じ、日本の営業を辞めてインドに来ることが出来て本当に良かったなと感じました。営業をしていたときは怒られてばかりだったので、インドで日本人の方に褒めていただいて、とても嬉しかったです。

インドの生活

インドの日本人学校で感じたやりがい

その後旅行会社を辞めて、インド人向けの日本語学校をやっている会社に勤めました。日本語学校といっても日本人の先生が居るわけではなく、オーナーの方だけが日本人という日本語学校に先生として働きました。日本での仕事経験があるインド人が先生をやっているとは言え、どこか不自然な日本語を教えていることが多かったです。なので私は、インド人の先生と生徒にネイティブで実践的な日本語を教えました。

ある日、私の学校と他の日本語学校との交流があったときに、明らかに自分の生徒達の方が日本語を上手に喋れていたときに、教育の楽しさを感じることが出来ました。日本の大手企業で営業をしていたときは、自分のスキルに自信がなく、会社からも必要とされていないような気がしていました。しかし日本語教育は、日本語以外に特別なスキルを必要としていないため、日本人であれば誰でも出来る仕事です。さらにインドの日本人学校では私を必要としてくれていると実感でき、とてもやりがいを感じました。

最後に

インドでこれから就職をしようと思っていながらも、不安を感じてなかなか踏み出せない人が沢山いると思います。私はインドで働いている間で、不安や苦労よりもやりがいを感じることの方が多かったです。その為、今でも仕事を頑張ろうという気持ちは衰える事なく、大きくなっています。日本の会社を辞めてインドに来たのは28歳の時でしたが、日本の会社を辞めたことは全く後悔しておらず、インド就職が自分にとって合う道だったと、実感しています。