インドの電力需要

電力安定供給への挑戦!最大の課題解決に挑むインド。


スイスの大手重電会社のABBがインドで高圧直流送電(HVDC)関連のプロジェクトを受注した。遠隔地にある風力発電、火力発電を連携し消費地へ届け、安定した電力供給への解決に取り組む。

■背景
・インドのモディ首相は2019年までに電力の継続安定供給を目指しており、日本とも協定を結んでいる。
・インド中央電力庁の予測では、2022年にはピーク時の電力供給は現在の53%増の約230ギガワットまで上がるとしており、これは東京の電力消費量と同程度の数字である。

電力が安定的に消費されれば、生産、消費といった経済行動にも好影響なのは間違いない。一方で、電力不足はGDP成長率が7%以上で世界経済の成長の牽引が期待されるインドにおいて大きな課題でもある。

インドでは電力需要のピークを迎える夏場ではしばしば供給が追いつかず、その過酷な暑さから時には死者を出すこともある。日本の三菱商事も蓄電システムでインドの安定的な電力供給にむけて取り組みを始めているように、日本の電力供給ノウハウを活かしてインド経済発展の支援していきたいところだ。その先に日系企業のインドでの成功も見えてくるのではないだろうか。

参考: TOI再エネ向け直流送電設備、ABBがインド、ブラジルで受注